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眼鏡は目に悪いって本当?

眼鏡を掛けると近視が進む

眼鏡をかけると近視が進むというウワサを皆さん一度は聞いたことがあると思います。本当に眼鏡は近視の原因なのでしょうか?


生まれつきではない、後天的な近視(近眼)にはもって生まれた遺伝と生活の環境が原因と言われています。眼鏡をかけることは生活の一部です。そう簡単にやめることはできないので、近視の原因と言って良いでしょう。


ですが、すべての人が眼鏡を掛けると近視が進むわけではありません。


遺伝で、生まれつき近視になりやすい人となりにくい人がいます。あくまで「なりやすい」だけなので本人の生活環境に大きく左右されます。


スポーツの名選手や有名タレントの子供が、同じ分野で親ほど活躍できないことが多いことと一緒です。遺伝は「そうなりやすい可能性がある」と考えてください。


眼鏡は嫌なのもの?

15年くらい前に「メガネ男子」という言葉ができてから「メガネ=嫌なもの」という意識は少しずつ減ってきたように思います。

最近ではTVにでてくる女性タレントでも伊達メガネの方が増えました。韓国風のオルチャンメイクでもメガネは欠かせないアイテムになっています。


昔に比べてファッションとしての眼鏡は普及してきましたが、まだ近視と聞いて良い印象を持つ人は少ないと思います。

眼鏡の持つイメージの悪さはいつ頃からなのかハッキリとはしていません。

今からおよそ80年前、太平洋戦争のころは眼鏡をつけているだけで体が弱く兵隊には向いていないとみなされました。そんな中では近視の人は肩身が狭かったようです。


宮崎駿監督の作品「風立ちぬ」のなかでも主人公の堀越二郎は眼鏡であることをコンプレックスに思っているシーンがあります。優秀な技術者であっても眼鏡を掛けているだけでマイナス評価の時代だったようですね。


今の学校で行われる視力検査は採点がABCD方式になっています。良く見えれば「A」判定、あまり見えていないと「D」判定ですが、内容は昔と同じで1.0まで見えているかを調べる検査になってます。


もともと明治時代に学校という制度が始まったときに1.0見えることが学生として、優れているという考えのもと設定されました。あくまで1.0見えることが目標なので2.0見えていても評価はAです。


1.0以上見える人は近視では無いかもしれませんが遠視の可能性があります。

遠視というのは、近視の逆で「遠くが良く見える状態」のことを言います。


いっけん良いことのようですが、この「遠く」は人によって様々で、数百メートル先の信号機は良く見えるけど、数メートル先の張り紙はボヤケるという人もいます。


遠視の人は若いうちは遠くが良く見えて、眼鏡いらずに思われがちです。

実際は「近くを見る行為」が人の何倍も疲れる体質なので注意が必要です。

自分でも気づかないうちに教科書を見たり、パソコンを見たり、スマホを見ると、すぐに疲れたり頭痛になる人もいます。


学校検の視力診で結果が良くても、集中力が続かなかったり目を細めてにらむように本を読む子供は遠視の可能性が高いです。その場合は眼科さんへ行って、よく目をしらべてもらいましょう。遠視は放っておくと本人も気づかない所で大変なことになる場合もあります。


お客様のなかには片目は良く見えていても反対の目がとても強いの遠視の人がいます。

そういう方は眼鏡を掛けても視力が良くならない場合があります。


片目だけの強度遠視は、眼科医さんや眼鏡屋にあるオートレフレクターという機械を使えばすぐに分かります。

眼鏡屋では目の状態を診断することはありませんので、目を測る前にお医者さんを紹介しますが大人になってから強度遠視が発見されてしまうと、視力の改善はとても難しいです。


遠視の人たちは眼鏡や眼鏡屋あまり好きではない方が多いです。子供のころから目が良いと周りから言われ、自分もそのように思っていた方が多いので、眼鏡を掛けることに抵抗があるのかもしれません。


集中して本を読んだあとやパソコン作業後に頭痛がする人は、目が悪くなくても遠視の可能性があるので眼科の先生に相談してみると良いかもしれません。


なぜ近視になるのか

近視の原因はまだよく分かっていません。


というのが通常の説明ですが、あまり正確な答えではありません。病気や生まれつきの異常ではない近視はだいたい答えが出ています。遺伝です。



遺伝と書くと「私の両親は目が良いのに私は悪い」とか「昔は近視が強かったが視力回復法でよくなった」という人もいます。すこし遺伝のことを誤解している方も多いので解説してみます。


遺伝による形質の発現というものは「絶対にそうなる」というものではありません。


「日焼け」で例えてみます。

私たちは紫外線をあびると日焼けします。皮膚が黒くなり、剥がれ落ちたりもします。これは遺伝子によって体の仕組みがそうなっているからです。中には黒くならずに赤くなるだけの人もいれば、日光で発疹ができてしまう人もいます。


外部からの刺激(紫外線)を受けると、あらかじめ遺伝子でプログラムされた通りに人間の体は変化します。


近視も同じで、近視になる遺伝を持っていてもも生活パターンによっては全く目が悪くならない人もいます。逆にすぐに眼鏡が必要なくらい近視が進む人もいます。


眼鏡が嫌いな人は視力回復法というものを実践する人もいます。解説するとテーマから外れてしまうので止めますが、これも日焼けに例えると「一年中、日光に当たらなければ日焼けしない」という考え方のものが多いです。

これも生活パターンや環境を「近視が進まないように変化させる」方法なので、人によって出来る人と出来ない人に分かれます。


サプリメントの効果は?

目に良いと言われるサプリメントは様々な商品があふれていますが、どれも効果は個人差が強く出ます。


サプリメントで代表的なものはブルーベリーに含まれるアントシアニンという成分ですが、あれは飲んでも効果はありません。


胃で分解されて腸に吸収される過程で別の化学物質になるため、人体への影響はありません。


ブルーベリーが目に良いというのは第二次大戦中にイギリスがドイツに対して流した偽情報が発祥です。


当初はブルーベリーではなくニンジンでした。ニンジンに含まれるビタミンAをたくさん食べることで夜も良く見えるようになり、夜間戦闘で優位になる。

というデマがいつの間にかニンジンがブルーベリーに、ビタミンAがアントシアニンに代わり「目に良い」というところだけ残ったものです。

なぜブルーベリーなのかはよく分かっていません。


実際、ビタミンAが欠乏すると夜盲症(鳥目)になり夜みえづらくなります。だからと言ってビタミンAを大量摂取しても、視力があがることはありません。健康には良いと思いますが今以上に身体能力が向上することはないでしょう。


他にも目に良いとされるサプリは数多くありますが、それらの商品に書かれている効能はほとんど眼鏡で実現できます。


眼精疲労は適切な度数の眼鏡を使えば防げます。ドライアイ用の保湿を目的とした眼鏡フレームもあります。老眼は遠近両用メガネを使えばサプリメントより確実に生活の質を上げることができます。老眼と共に訪れる目のコントラストの低下を補うレンズもあります。


効果が定かではないサプリメントを飲み続けて不便な思いをするのは大変です。眼鏡屋で自分の目の状態をしっかりと話し、目にあった眼鏡をつくれば大抵の悩みは解決します。



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